見所と感想
感想を先に言わせてください!
さいっっっこうでした。
直近3年間、ドラえもんの映画は全部見ましたよ!
ユートピア、音楽、ときて今回は絵世界です。
その三作の中でも今回の『のび太の絵世界物語』は私はイチオシです。(個人差あり)
なぜかというと、まず全体的に明るい。
話は王道系で、ちょっとロマンスもあり、そして感動もあり。
そしてしずかちゃんが、かっこいい。
雰囲気構成に重要なゲストたちも、キュートとイケメンと悪役のバランスがとても良いです。
そしてしずかちゃんが、かっこいい。(重要なので2回言いました)
一筋縄では終わらない展開も、ドキドキします。
ドラえもんの映画はみなさんご存知とは思いますが、伏線が大変素晴らしいですよね。
あの時のアレはそういう意味だったの!
ここでまさか、アノ道具を?!
小説好きの自分としては、全てのシーンの意味が後からわかるのがたまらなく、どのシーンも見逃さずに観ていたいんです。
トイレを必死に我慢してでも。
ここを訪れる方はいうことは、観に行こうかな〜とか、観てよかったな〜の人たちだと思います。
本当にね、絶対後悔しませんから。観てください。2回でも3回でも。
子供も大人も一緒に楽しめる良作です。もう一回見たいなあ。
子供や周りの反応
まず見終わったあとの周囲の反応はというと。
「すんっっごく面白かったね」(中学生女子グループ)
「お母さん、ちょっと泣いちゃったよ」(後ろの席の親子連れ)
「最後あれを使うと思った〜」(後ろの席の名探偵男児)
最高に盛り上がっていました。
わかる〜と内心共感しまくりでした。
我が子は、映画の中でのび太がとある作品を描くんですが、それがお気に召したようで。
ずっとその作品の真似をして、可愛かったな〜と言っていました。
映画館で2回目を観ても面白いのか?
実は諸事情あって、私は2回映画館へ観に行きました。
3月の公開直後と、1ヶ月後に映画館を訪れたのですが、どちらも席はほぼ埋まっていて盛況でした。(平日)
一度観た作品は、映画館で2回目を見ることはほぼない私ですが。
今回は致し方なく、2回付き添いで子供たちに同行したのです。
が!!
余裕で2回目も楽しめました。
2回目の方がじっくり見れて、やっぱり泣きました。
2回目に気づいた細かい伏線があったりもして。
やっぱりプロットがしっかりしている作品は何回見ても面白いです。
毎年こんな良作を繰り出してくるドラえもん制作サイド、凄すぎませんか?
あらすじ
夏休みの宿題で絵画に取り組むのび太。
やる気が出ない彼の前に、突然天井から、半分に折れた不思議な絵が落ちてくる。
絵の中の少女に事情を聞こうと、ひみつ道具「はいりこみライト」を使ってドラえもんとのび太は絵の中へ。
絵の中で迷子になっているおてんばな少女クレアと出会い、彼女の故郷であるアートリア公国を探すことに。
そこはなんと中世ヨーロッパの世界だった。
幻の宝石アートリアブルー、王国で巻き起こる不穏な事件、世界滅亡をもたらす伝説の怪物、数々の大ピンチにのび太たちが立ち向かう!
絵世界物語のキャラクターたち
クレア
アートリア公国の少女。不思議な青い目を持つ。迷子。
今回のゲスト主人公は、クレア。
とにかく可愛いし、表情やおてんばな行動を見ているだけで楽しいです。
ジャイアンとの絡みや、彼女の振る舞いに対するしずかちゃんの呆れ顔も見所です。
チャイ
クレアと共に絵の中にいた小悪魔。
チョコレートが大好きで、言い方が「ちょこれいとう」(こんぺいとうと同じトーン)なのが可愛すぎるんです。
チャイとクレアの関係性も微笑ましい。小悪魔ですが要所でいい仕事をします。
マイロ
クレアの幼馴染。アートリア公国の画家の息子で、絵を描き続けている。
マイロとクレアのペアが尊いんです。幼馴染って良いですよね。
彼も共に冒険する中で良いアシストをくれます。
何より種崎敦美さんの声が良すぎる。
パル
美術商。マイロの絵を高く評価している模様。
登場から超怪しいイケメンです。
彼に関しては、もう何も言うまい。
とにかく観て、正体を確かめてください。
ソドロ
おっちょこちょいな道化師。
この方、出てきた瞬間に「なんかどっかで見たことあるな・・」と思いました。
確実に初見なんですけど、あのジブリとか昔のなんかのアニメに出てました?という既視感のやつですね。
これから見る方はお楽しみに。
何歳から観れる?
今回の絵世界物語は全体的に明るく、キャラクターもお話もわかりやすいので幼児もおすすめです。
戦闘シーンに迫力がありすぎる部分だけが懸念でしょうか。
実際、幼稚園ぐらいのお子さんから、中学生のお友達グループまでたくさんいました。
観客席からみんなの笑い声が響くシーンもありましたよ。
一昨年の『のび太と空の理想郷』は、シリアスめでちょっと大人向けだなあと思った記憶があります。
私は全作品大好きですけどね!
今回は本当にバランスがいい作品だなという印象でした。
ドラえもん絵世界物語から学ぶこと
”良い絵”とはなんなのか?
のび太は不器用なので上手に絵が描けません。
そこで綺麗な絵を描けることを羨ましく思うのです。
しかし映画の中で、たくさんの言葉を貰います。
そこで、”いい絵”とはなんなのか。
上手に描けることが”良い絵”なのか。
下手くそだったら”良い絵”ではないのか。
自分で考えて、気づいていきます。
”絵は上手に描かなくてもいい”
ではどうすれば”良い絵”を描けるの?
最後まで映画を見れば、きっと全員がその答えに辿り着くようになっています。
最後にのび太自身が答えを見つけた時の、キラキラ輝く目が印象的でした。
子供達にもぜひ心に留めて欲しい考え方です。
心に刺さった名言2選
話の要点や伏線のネタバレになるセリフではありませんが、絶対ネタバレされたくない!という方はこの章は読まない方がいいです!
それでは私がハッと息を呑んだ、名言を2つご紹介します。
のび太が悪役へ一言
「おまえがもし!!おまえより未来の人間から、どうせ滅亡するのだからおまえなんかどうでもいいって言われたら、どうするんだよ!!」
うろ覚えなので完璧なセリフではないんですが。
悪役が「どうせ滅亡する国なんだから、何してもいいだろ」的な、絶対的に理不尽なことを言い出すシーンです。
この時に論破したのび太はカッコよかったです。
ドラえもんも関心していましたしね。
実はのび太はビジネスおバカなんじゃないかと疑いました。(コラ)
たまに見せる機転がやたら賢いですよね。
パパの一言
「みんなわかってないな〜。この子が大好きでしょうがないって気持ちが伝わってくるよ。心のこもった、”良い絵”だよ」
パパの声のトーンがなんとも心地よくて、ハァ〜っと心に沁みてしまった言葉です。
ああ・・このセリフを・・このシーンで・・パパが言うことが最適解じゃん、みたいな。
やっぱりドラえもんは構成が素晴らしい。
このセリフだけではなくて、このセリフがギュンと心に効いてくるまでに、たくさんの道のりがあるんですよね。
どのセリフにも意味があるんです。
この映画を通して思ったんですが、のび太のパパって優しいんだなあと。
パパが結構いい味だしていたな、と思う映画でした。
入場者特典は【デジタルふろく付きまんがBOOK】


2回ほど観に行ったので、計5冊も家にあるという【デジタルふろく付きまんがBOOK】。
中身も充実しています。
映画の中に登場するひみつ道具にまつわる、名作まんがセレクト5本。
今回の映画のキャラ説明から、はいりこみフォトフレームなるデジタルのふろくまで付いています。
絵パズルなんかもあり、子供は喜びながら見ていました。
え、無料でいいんですか?
貰って家に帰り、子供たちと一緒に読みながら映画の内容を思い返せるのが良いですよね。
鑑賞の記念の品にもなるので嬉しい!
観た人だけに共有したいこと
これはネタバレになるので、書こうか迷ったんですが。
気づいたとき、ハアッってなったので(語彙力)ぜひ共有させて欲しいです。
全部観た方なら理解してくださるはずです。
しずかちゃんがクレアをお風呂に誘うシーンがありましたよね。
「信じらんない」と言って青ざめたしずかちゃんの顔、最高でした。
偽者と見分ける為の大事な証言になりましたが、それだけではなかったのだなと。
あそこでクレアがお風呂を断った理由は、お風呂嫌いももちろん本当なのかもしれませんが、
他に理由が明確にあったんですよね。
だってもし、あそこでお風呂に入ってしまったら・・!!
ね。そうですよね?!
はあ、すごい。ドラえもん制作者。リスペクトです。いい作品をありがとう。
エンディング後になにかある?
エンディング後におまけ映像があったりしますよね。
いつも私は気になるのですが、映画が終わってすぐにトイレに行こうか迷います。
終盤トイレに行きたくなるからコーヒーは我慢すればいいのに、と自分で思いながら毎回コーヒーを買います。
基本は全部クレジットを見終わるまで座っていたいタイプです。
結果、今回はおまけ映像なるものはありませんでした。
来年のドラえもんはサメ系だという短い予告のみでした。
安心して席を立っていいですよ。
次回は海が舞台なのかな?楽しみです。