簡単なあらすじ
ライリーの幼少から見守って来た頭の中の感情たち。
高校入学、思春期迎えたライリーの中に、シンパイを含めた大人の感情たちが現れる。
ヨロコビをリーダーとして保って来た感情の秩序が崩壊し、古株の感情たちは追放されてしまった。
綺麗な思い出で作られた感情の花は折られて捨てられ、自己中心的な感情と思い出に侵食されてしまうライリーの脳内。
友達との信頼関係、体の変化、承認欲求、プレッシャー、いろんな感情の嵐が渦巻く。
シンパイの計画の進行と共にライリーは自分らしさを見失っていく。
新しい感情のキャラクターたち
シンパイ
心配性で、ネガティブな方向性に想像を膨らまし、緻密に計画を遂行しようとする。
必要以上にライリーにプレッシャーをかけまくる。
ヨロコビと対立。インサイド・ヘッド2に重要なキャラクター。
ハズカシ
モジモジして照れる。恥ずかしいのが頂点に達するとフードで顔を隠す。
優しさも持ち合わせている。
イイナー
いつも誰かを羨んでいる。
動きなども可愛いので私が思うにビジュアル担当。
ダリィ
最高にダルそうな顔が素敵。
無気力でいつもスマホ片手に操作している。
その他の新キャラ
ランス・スラッシュブレード
ライリーが好きなゲームのキャラクター。ヒーローなのにヘタレ。
ランスが出るシーンが一番面白い。
動きと絵柄がリアルゲームっぽくて、思わずニヤつく。
特にドアを出る動作と必殺技は必見。
ブルーフィー
ライリーが幼児の頃に見ていたアニメのキャラクター。
感情キャラたちとは、テイストが違う絵柄がスクリーン上で浮いていて、テンションもおかしいし一瞬何事かと思うレベル。段々慣れる。
ポーチー
ブルーフィーが腰に巻いている黄色いポーチ。
意外と役に立つ。
声優が花江夏樹さんだと後で気付いてびっくり。
⭐️重要な役どころではないのですが、時折現れるナツカシというおばあちゃんのキャラも可愛くて必見です!
インサイド・ヘッド2から学ぶこと
全ての感情が必要。
全部の感情、良い思い出も嫌な思い出も含めて、全てが本人の人格を彩る。
綺麗な思い出ばかりを並べるのも違う。
嫌な思い出に蓋をするのも違う。
心配ばかりして追い込みすぎるのも違う。
一つの感情に比重が傾いたら、心のバランスが崩れてしまう。
親は思春期ならではの感情を思い出すべき
“おとなになるにつれて、ヨロコビが減る”
という言葉が刺さりましたね。不覚にもウルっとしてしまいました。
ずっと前向きに奮闘してきたヨロコビが負けそうになり、膝を抱えるシーンでの名言です。
ハッとさせられました。
ヨロコビを忘れるというか、ヨロコビだけじゃないですよね。
新鮮さを忘れ、いろいろな感情を制御することに慣れてしまうのが大人になるということなのかもしれません。
自分自身も子供の頃は、知らない感情が増えてきて、お友達や親とうまくいかなかったり、失敗したり、プレッシャーを感じることもあったはずなのに。
歳を重ね、いつのまにか諦めたり、余計な事を言わずにうまくやれるようになっていきます。
だから大人たちは、子供たちの感情はまだ発展途中で、未完成であることを忘れがちかもしれません。
思春期のアラームが鳴って、突然工事を始めたライリーの脳内。
工事中のままの制御室は未完成な心の象徴。
大人になったら忘れてしまう思春期独特の葛藤や不安。
これから思春期を迎える子供たちが、全く理解できない行動をしたとしても、インサイド・ヘッドのように沢山の感情が喧嘩しあっているんだってことを思い出すべきだと感じました。
最後のライリーとご両親の団欒のシーンも思春期の子をよく表現していると感じます。
色々あったのに、それだけ・・?!という。
親として昔の自分を思い出して、理解し、寄り添っていかなければならないなと。
大事なことを気づかせて貰える映画でした。
子供たちの反応
小学1年生の娘の場合
小さな子供にはまだ難しい部分もあったようで、小学1年生の娘はひたすらにキャラクターの可愛さに囚われていました。
娘はイイナーがお気に入りのようです。
まだ思春期を迎えてない子供には理解しがたい感情が多いかもしれません。
しかし親子で一緒に見ることで意味があると思いました。
子供は自分の感情に鈍感な部分がありますよね。
今どの感情が出てきた?カナシミ?ヨロコビ?イカリ?シンパイ?ハズカシ?
そう一緒に考えることで、自分の中にも感情という概念が複数存在していて、どれも自分の大事な一部なんだと理解してくれるような気がします。
小学3年生の息子の場合
「ママの頭の中はダリィばかりで全然ヨロコビがない」と息子に言われました。
なんてひどい言い方!いつも必死で遊びに連れて行っているつもりなんですが!家事もね!
楽しんでいるんですよ、ただちょっと疲れる時もあるだけなんですよ!
「なんだって?坊ちゃんの頭の中にはヒドイとワルイしかいねえのかい?」と答えておきました。
母親ってなんやかんや子供優先ですし、自分自身のヨロコビは瓶に閉じ込めて蓋をして、遠くに放り投げがちですよね?
そしたらパパが焦り出して、「ママのイカリが出てきてしまうよ!」と。
全国のお母さんたち、助けてください。
むしろ私の中のカナシミが全力でボタンを押し始めました。
しかしながら映画を通して、人間の原動力の中心にあるのはやはりヨロコビであるべきなんだと思いましたね。
入場者特典は貰えず
8/14(水)に見に行ったのですが、入場者特典は貰えませんでした。
4週連続の先着入場者プレゼントを実施中とのこと。
2週目の配布が終了してしまったようです。残念です。
■第3週目 8/16(金)~第3弾の配布が始まります!『インサイド・ヘッド2』&『モアナと伝説の海2』ミニクリアファイル 終了
■第4週目 8/23(金)~
アニメーション映画史上No.1ヒット記念『インサイド・ヘッド2』特別イラストポストカード
無くなり次第終了なので欲しい方はお早めに。
ちなみに映画館の中に、スマホ用待受が貰えるパネルが置いてありました。
パネルの当該部分にスマホをかざすとキャラクター画像がランダムで貰えます。
1を見ていなくても大丈夫
私自身、インサイド・ヘッドの1は見ていません。
子供たちも見ていません。
あらすじもキャラクターもよく知らないままインサイド・ヘッド2を見に行きました。
頭の中の感情の話だ、ということだけは知っていました。
前作から出ているキャラクターの説明も詳しくあったわけではないですが、だいたい見れば分かります。
5歳以下のお子さんは映像の構成が難しいかもしれないので、感情たちの世界と、ライリーたちの現実の世界があって、並行して進んでいるんだという説明を事前にしておくと良いかもしれません。
本気の事前情報なしに、2だけを見に行っても思っていた以上に楽しめました。
感動しましたし、これから1を見てみようと思いました。
主題歌、エンディングはセカオワ
エンディングが最高でした。
セカオワ独特のちょっとメルヘンチックなテイストの音楽がよく似合っていました。
そのせいかエンドロールが終わるまで席を立つ人はあまりいませんでした。
映画の後におまけ映像みたいなものがありますしね。
ちょっと私はトイレが我慢できずに見逃してしまったんですが、秘密の思い出のようなものだったと息子が教えてくれました。
これから見に行かれる方もぜひ最後までご覧くださいね!